ミムメドンの色々

マストドンインスタンス「mimumedon」の副管理人がちゃんと書きたい時のやつ

ミムメドン開設から1年経ちました

4月20日でミムメドンも開設一周年となりました。めでたい。
せっかくの機会なのでミムメドンの1年と現状、そして色々考えている事をまとめておきます。

まず私自身ですが、ミムメドンの立ち上げ段階から関わってはいたものの、運営はミムメモ速報管理人氏(以下、ミムメモ氏)に任せ、1ユーザーとして参加していく予定でした。

当初の想定よりもだいぶ人数が集まってくれた事もあって、8月には登録数が5000人。
人数の増加によりインスタンス内での人間関係を中心とした様々な問題が表面化してくると、ミムメモ氏のストレスがついに限界に達します。
そこで色々と相談をした結果、10月に私も運営側に入り、ガイドラインを決めた上で対応の手助けをしようという事になりました。

依然残るLTL問題

さてミムメドンの現状ですが、12月に書いたLTLについての記事から、大きな変化はありません。

kildea.hatenablog.jp

LTL中心のテーマインスタンスという運営方針でいく限り、LTLはどうあるべきか、は常に付いて回る問題でしょう。

基本的にはグラブルユーザーであることだけを大事にしていますが、度々問題になる下ネタを例に上げるならば、下ネタが好きなグラブルユーザー、下ネタが嫌いなグラブルユーザーのどちらにとっても過ごしやすい場所にするにはどうしたらいいかとなると、なかなか難しい事だったりします。

ユーザー自身の配慮、またはミュート、ブロック等個々の判断による手段に頼るしかないのが現状です。

LTLの楽しさも変わっていない

もちろん問題だけでなく、マストドンのLTLならではの楽しさも変わらずに続いています。

同じゲームを楽しんでいる人達がLTLを作っていて、会話に混ざったり混ざらなかったり適当な感じで接していける場所です。

もちろんグラブルに関する質問は気軽に投げられますし(確実に正しい回答が返ってくるとは限りません)、マルチや共闘の募集も飛び交っていて、タイミングはありますがゲーム内で行き詰まるような事はほぼなくなるのではないでしょうか。

私自身もグラブルを長く楽しんでいますが、ミムメドンができてからより楽しめるようになりましたし、そう思ってくれている人が他にもいれば本当に嬉しいことですね。

今思うこと

何かを叩いたりバカにしたりして消費していく事ばかりが目立つこのご時勢に、純粋にゲームを楽しもうとする方々が集まってくれているのは、とても素晴らしい事だと思うと同時に、やはりこういう人達はたくさんいたんだなという嬉しさも感じます。

ただ、リアルタイムでの交流という面が強すぎる為、ゲーム内での有用な情報や知見などがあっという間に流れていってしまい、その場にいた人にしか共有されていないのは少しもったいないのかも、と感じています。
一方で、すぐ流れてしまう事で(結果的に)正確ではなかった事を書いても特に問題にはならないという気軽さもあります。

このリアルタイム性こそが「適当に楽しめる」部分の根幹でもあると思うので、大きく変えたいとは思いませんが、何かコンテンツとして残していく、作っていく事も考えてみたいですね。

この何かは既にミムメモ氏とも何度も話をする中で、とりあえず何かやってみようよという方向で一致していて、少しずつではありますが準備も進めています。
と、もったいぶってますが大したものは出来ない予定です。試行錯誤を重ねていく事になるとは思いますが、生暖かく見守ってやってください。

あと興味のある方はどしどし意見下さい。

どうしても避けられないお金

現在のミムメドンの維持費はユーザーからの善意による寄付で成り立っています。
これは本当にありがたい事です。ありがとうございます。

金銭的な意味で助かっているだけではなく、ミムメモ氏とミムメドンに対して後押ししてくれているという事がわかりやすく伝わりますので、ミムメモ氏も心強く感じていると思います。

このあたりもミムメドン内からコンテンツを生み出す事で、維持費の足しになるような形を作れればいいなぁとぼんやりと考えています。

インスタンスとの繋がり

私もいい歳してゲームばかりやっているわけですが、こればっかりは好きなんだから仕方ありません。死ぬまで何かしらのゲームはやっていそうな気がします。

ただ自分の今までを考えてもずっと同じゲームばかりしているわけではありません。
他のゲームも遊ぶ事は当然あるでしょう。

ミムメドンはグラブルインスタンスですから、ユーザー、LTLの内容ともにグラブル一色でも問題ないのですが、他のインスタンスを自然に知れる手段はあってもいいのかなとは思います。

例えば私はアイドルマスターシンデレラガールズとのコラボからグラブルを知った口で、元々アイマス関連にも非常に興味があります。
マストドンではアイマストドンというアイマス関連の活発なインスタンスがあり、私もアカウントは作っていたりしますが、ミムメドンの今の使い方だけでは様子が全く伝わってきません。

HTL(ホーム)は個々が自分で作っていくものなので今回は置いておくとして、LTLはグラブルFTL(連合タイムライン)は他のゲーム中心の雑多な話題みたいな感じなら面白いかなと思いますが、FTLに表示されるのはミムメドンと関わりのあるユーザー(参考:連合タイムライン - マストドン日本語ウィキ )になるので、リモートフォローが伸びにくい(伸ばす必要がない)現状のミムメドンのLTLの使い方では難しいのと、FTLはLTLに他インスタンスが加わる形での表示なので、「FTLはテーマ以外」とはなりません。

と言うかこれはFTLではなく、新しいタイムラインがあれば、という話ですね。
FTLはミムメドンユーザーの動向次第なのでなるようになるでしょう。

テーマインスタンスのLTLの楽しさを維持しながら、他のインスタンスとも上手に繋がっていけるような方法についてはこれからも模索していかないといけないと考えています。

管理、運営として

管理、運営として1年(正式には半年ですが)やってみての感想は、色んな人がいるという事に尽きると思います。

ミムメドンの最新の週間ログイン数は874で、SNSとしては小規模ですが、管理が行き届く人数かと言うとそうでもない微妙な位置にいます。
そのそれぞれが個々の考え方を持ち、交流を行っているのですから、色々な問題は起こりますし、リアルタイム性の強さからあっという間に悪化したり、あっという間に沈静化したりします。

管理者側としては素早く正確な対応が求められるわけですが、まぁそんなもん無理です。
とは言っても時間が解決してくれる事ばかりではないので、何らかの対応が必要な時も多いのですが、その対応を行うかどうかまで含めて複数人で判断する事は重要だと思います。
1人ではその場の雰囲気に流されてしまう事もあるでしょうし、正しい判断というかそもそもSNSの運営で正しいってなんだという話になり、思考の出口がなくなります。

複数(と言っても2人ですが)で意見を出しての判断であれば、「正解」ではなく「落とし所」になる場合が多く、そのくらいの加減がちょうどいいのではないかなと感じます。
個人運営とは言っても1人で全部決めていくのはかなりの負担になるという事だけは言っておきたいですね。

最後に

ミムメドンについて色々と問題点なども書いてきましたが、その様々な問題点を考えても、楽しさ、面白さ、今後への期待といったプラスの面が100倍くらい上回ります。
本当にそう思ってますし、そうでなければこんな面倒な事やってません。

2年目も前を向いて、楽しみながら進んでいければ、と思っています。
今後ともよろしくお願いします!

mimumedon.com

ミムメドンでのポプテ実況について

流行ってますね「ポプテピピック
ミムメドンでもポプテ放送の時間帯には実況が行われており、それに対する不満も出ていますので、私の考えをまとめておきます。

ポプテ実況はだめなの?

まず、インスタンスのルールはガイドラインに基づいています。
ガイドラインにアニメ実況に関する記載はないので、現在は各々のユーザーの判断に委ねられている状況になります。

近いところではガイドラインの、

グラブル以外のゲームの話題について
グラブル以外のゲームのスクリーンショットの連投。ゲーム内容の具体的な攻略にまで話が及ぶ場合や、プレイ実況などはお控えください。

一般的な雑談に比べても、内容が理解できない人が多い、という事を頭の片隅に置いて頂き、その話題で埋まってしまいそうな時は配慮をお願いします。

 

という部分になりますが、これは他のゲームの話題は対立軸になりやすいという点、攻略内容に話が及び深くなりやすい点、そして際限なく続いてしまう点などから配慮をお願いしているものです。

ガイドライン策定時に、ルールは必要最低限に、という観点から対象をゲームのみに絞ったという経緯もあります。

で、だめなのかという話に戻すと、個人の判断なので正解はないという事になります。
では、やめるように意見した方が悪いのかというと、グラブルインスタンスであることは間違いありませんので、当然の意見でもあり悪くはありません。

この状況で今回のポプテ実況を運営側が止めるのであれば、ガイドラインへの追加を伴う告知が必要であると考えます。

ポプテ実況の特殊性

ポプテ実況は通常の所謂アニメ実況とは別物と捉えなければいけないと考えています。

Twitterを中心に大きく盛り上がっている事で、普段はアニメの話をしない層まで巻き込んでいて、その層はミムメドンのユーザーとかなり近い印象です。

特定あるいは一部のユーザーが自分の好きなアニメの話をしたい、見てほしいというきっかけで始まったものではなく、Twitterの流れを受けて全体的に、自然に始まっているもので、ユーザーの皆様もそういう感覚があるからこそ、まぁいいか、仕方ないかという流れで実況が行われているのだと思います。

もちろん否定的な考えの方もいるでしょうが、それは全てのルールについて言えることで、全員が満足する事は難しいです。

ではどうする

今回もアニメ実況というよりは、ニュースやトレンドに関する話題の延長に近いものと捉えており、時間的にも放送中に限られている事から、現時点ではガイドラインへの追加は行わずに、様子を見ようと思います。

意見などありましたら、DMでもミムメドンの問い合わせからでも、お気軽にお送り下さい。

ミムメドンの方針とLTLについて

ミムメドンのユーザー内でもマストドンの在り方(というと大げさですが)についての議論が少しずつ出てきたように見受けられるので、マストドンの仕組みとミムメドンについて一度まとめてみる事にしました。

ミムメモ速報からミムメドンに入って、マストドンはここしか使ったことがないという人も想定して書いていますので、そんなに難しくはないと思いますが長いです。
興味があれば読んでみて下さい。

 

基本の基本

マストドン(mastodon)」はソフトウェアを指し、マストドンをインストールしたサーバーを「インスタンス」と呼びます。
皆さんはマストドンインスタンスの1つである「ミムメドン」にアカウントを持つユーザーという事ですね。

より詳しく知りたい人にはマストドン日本語wikiなどが参考になります。

 

ホーム(HTL)とローカルタイムライン(LTL)

マストドンにはHTL、LTLに加えて、連合タイムライン(FTL)がありますが、今回はFTLについては割愛し、HTLとLTLについてです。

HTLは自分とフォローしているアカウントのトゥート、ブーストが流れ、LTLはインスタンス全員の公開トゥートが流れます。
投稿時に選択できる、未収載、非公開、ダイレクトではLTLには流れません。

ここまではミムメドンを利用されている方はほとんど理解されているかと思います。

 

HTL中心のインスタンスとLTL中心のインスタンスの違い

ミムメドンではLTLを中心にチャット的な使われ方をしていますが、マストドンの機能はそれだけではありません。

HTL中心のインスタンスではフォロワーとの交流がメインとなっていて、LTLについてはインスタンスに所属する人のトゥートが流れているだけの場所となります。
もちろんLTLから拾って会話する事もありますが、LTL内で会話が成立していなくても当然という扱いです。

本来のマストドンの使い方(本来というのが適切かはわかりませんが)はHTL中心の考え方になりますね。

 

LTL中心インスタンスの良さ

ミムメドンを継続的に利用してくださっている皆様ならよくご存知かとは思いますが、一番は会話に参加する敷居の低さだと思っています。

同じゲームをやっている人たちが、LTLに対して(全体に対して)喋っているわけですから、フォローなどをしなくても会話に入っていくのが容易であり、仮にスルーされたとしてもダメージは少ないです(個人の感想です)

これがHTL中心だと、まず誰をフォローしたら良いのか、話し掛けていいのか(だいたい良いです)迷ってしまう事もありますし、フォローしたあとで「思ってたのと違う」となって扱いに困ることもあります。

フォロー関連についてはTwitterでも同じような感じだと思いますが、そこを飛ばして気軽に参加できるのがLTL中心インスタンスの良さです。

 

LTL中心インスタンスの問題

しかしLTL中心インスタンスも良いところだけではありません。

LTLは常にグラブルに関連した話題になっているわけではないのですが、話題がどの方向にどれくらいの時間飛んでいっていいかは各個人の許容量次第となります。(許容範囲が広い方がいいという事ではありません)

特に他のゲームの話題は、ユーザー層として相性が良すぎる事と、対立軸になりやすい事とが合わさって、色々な意味で盛り上がりすぎてしまう場合があります。

どの話題をどこまで良しとするかは個人によって大きな差があり、他人の話題を制限する必要はないと考える人もいれば、場に応じて配慮すべきだと考える人もおり、全ての人が満足する形にするのは不可能でしょう。利用者それぞれにある程度の協力をお願いしないと成り立ちません。

また、フォローをしなくても見れるという事は、ごく一部の悪意あるユーザーの行動に影響されてしまいやすいという事でもあります。

 

LTL中心インスタンスはリモートフォローを使いにくい

そしてもう1つはリモートフォローを活用しにくいという事です。

リモートフォローとはミムメドン以外のインスタンスにあるアカウントをフォローする事で、インスタンスの違いを意識することなく交流が可能です(トゥートが自分のHTLに流れてきます)。

LTLに依存しているミムメドンからリモートフォローをしても、他インスタンスからのトゥートに反応するとLTLに関係ないトゥートが流れてしまいますし(未収載を使う方法はあります)、LTLの会話に参加している時は他インスタンスから見れば何の話か、誰と話しているのか、さっぱり分かりません。

これが外への繋がりが増えない要因になっていますが、特定ゲームの話題というのは、そもそもそういう性質でもありますね。

 

それでもミムメドンはLTL中心

これらを全て踏まえた上で、ミムメドンはLTL中心の運営を行っています。

特定ゲームの話題は、どうしても相手を選ぶものになってしまい、極端な話、相手も同じゲームを同じ熱量を持ってやっている最中でないと、思い切り話すことができません。

こういう人たちが集まって1つのLTLを作ってみたら、ものすごく面白いものができた、というのがミムメドンであって、この方向性は守っていきます。

マストドンをどう使うべきか、どうあるべきか、という話でもありますが、インスタンスの個性でいいと考えており、設立当初から掲げている

グラブルを遊んでる人が楽しく過ごせる場所」

を目指し、前述の「敷居の低いLTL」を維持する事に主眼において運営しています。

 

ガイドラインについて

開設当初の段階においては、管理側としてもマストドンに対する理解が浅かった事もあり、ハッキリとしたルールはほとんど設けずにやっていましたが、人数が増えるにつれ様々な問題が表面化していきます。

各々の勝手なルールを基準とした個人攻撃がはじまり、特定アカウントのBANを目標として複垢を利用した一斉通報をするなど某巨大SNSで流行の(?)手段まで起こる事態となってしまいました。

そこでインスタンスのルールとして作成したガイドラインですが、細かい基準についての疑問も散見されるので、ここでも少し触れておきます。

具体的な基準が分かりにくいという事についてですが、トゥート単位、単語単位について基準は設けていません。
そのような機械的な判定ではなく、そのトゥートに至った経緯、背景を含めて判断できる事が、ユーザーに近い小さなコミュニティの運営の良さだと考えています。

例えば売り言葉に買い言葉のようなケースで言葉が荒くなった場合にはそれも考慮しますし、会話の流れで少し行き過ぎてしまったようなケースはまず問題にしません。
考え方の違いによる議論なども、LTLへ与える影響が大きければ取りなす事はあるかもしれませんが、利用を制限するような事はありません。

つまり、ガイドラインを理解して利用して頂いている大多数の方は、細かい基準について気にする必要はありません。

意図的にガイドラインを無視した行動をとっていると総合的に判断した場合のみ対応を行っていますが、この総合的な判断が信用できないという事であれば…難しいんじゃないでしょうかね。

運営、管理には限界があります。大企業が行っているサービスのような管理を求められても不可能ですし、運営、管理側の疲弊の上に成り立つインスタンスを作るつもりはありません。
ただ、意見を受け付けないという意味ではありませんので、提案、苦情などはどしどしお送り下さい。

 

その先はあるのか?

現在のガイドラインの中で、個人間の交流、グラブルを中心とした交流をバランス良く楽しんでもらえていれば本当にありがたい事です。

しかしその先、グラブル以外の話題で個人間の交流をより深めたい、外との繋がりを増やしていきたい、という面においては、現状ミムメドン内での有効な解決策はなかなか見つからず、色々と模索していくしかない状況です。

結果的にですが、ある意味グラブルユーザー同士を繋げる入り口的な役割でもいいのかなとも考えたりはしています。

じゃあ今はどうすればいいの?となると、マストドンに全てを解決するすごい機能が実装されるのを待つ…のは消極的すぎるので、テーマインスタンスではないJP鯖(https://mstdn.jp)などの他のインスタンスの活用、もしくはTwitterで、というのが現実的なところでしょうか。

Twitterマストドンの違いについては色々なところでも書かれていますが、大きな特徴は「分散」です。
自分の使い方にあったインスタンスを自分で選び、どのインスタンスからでも同じネットワークに参加する事ができます。(インスタンス同士のブロック関係はあります)

どうしても見つからなければ、自宅のサーバーに自分のインスタンスを立てれば、ネット上の言動という面ではほぼ全て自分で責任をとる事ができるでしょう。

 

最後に

マストドンは仕組みも含めて活発に議論が行われており、きっとまだまだ進化していくはずです。
運営として至らない部分は多々あると思いますが、ミムメドンで作れた楽しさをどうにか継続、発展させる事ができたらいいなと思っています。

ここまで読んでいただき本当にありがとうございました。

 

※補足

なおこの文章は、きるであ(https://mimumedon.com/@kildea)が書いておりますが、ミムメモ速報氏(https://mimumedon.com/@mimumedon)と意見のすり合わせを行った上で、事前に本記事の確認もしてもらっています